中高年世代が感じる生きづらさ、実は発達障害が原因かも知れません。
発達障害そのものに関する意識が希薄である中高年世代は、自分自身が発達障害ではないかという疑いを抱くまでのハードルが高く、理由もわからぬままに人間関係の問題を抱え込むケースが多いと想定されるが、その実態については未だ包括的な調査がなされていない。
40代半ばでうつ病を発症するも完治に至らず、50代になり発達障害の診断を受けたことで、ようやく自身が発達障害者であったこと、そして慢性うつ病が発達障害の「二次障害」であったことが発覚した著者。
試行錯誤と葛藤を繰り返し還暦を過ぎてたどりついたのは、「空気が読めない」「不用意な発言をしてしまう」「こだわりが強い」「キレやすい」……人生につきまとった生きづらさの原因こそが発達障害の特性であったと、まずは知ること。そして、戦わず、あらがわず、自分や他人や環境と折り合いをつけて心穏やかに暮らす手法。
なんとなく「生きづらい」方、「もしかしたら……?」とお悩みの方、「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」を抱える方まで。すべての中高年世代の役に立つ、折り返しの人生を「いきのびる」ためのリアルな処方箋。