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  • 著者長谷川眞理子
  • 出版社岩波書店
  • ISBN9784005003235
  • 発行1999年6月

進化とはなんだろうか

はじめに

第1章 生物の多様性と適応 種の多様性 生活史・サイズその他における多様性 うまくできたデザインや行動

第2章 生命の長い鎖──つながっていく存在としての生物── 進化ということ 生き物の定義 遺伝子のもと──DNA DNAの複製 タンパク質の合成 親から子へ ゲノムと遺伝子 個体変異と進化 化石が語るもの 地球上のすべての生命のもと

第3章 自然淘汰と適応 適応が生じる仕組み 個体変異 個体群の増加 資源をめぐる競争 適応度 自然淘汰の働き フィンチの嘴 嘴の厚さの変異と遺伝 誰が生き残ったか? アノールトカゲの足 自然淘汰に目的はない 進化は進歩ではない 適応は万能ではない

第4章 変異の性質と淘汰の種類 変異の源泉 点突然変異 大規模な突然変異 遺伝子の重複 突然変異率 有害か有利か 組み替え 淘汰の種類──安定化淘汰・方向性淘汰・分断淘汰 中立な変異 分子進化の中立説 中立な変化の速度 ヘモグロビンのβ鎖 形態の変化と適応

第5章 新しい種の誕生 種とは何か? 新しい種の出現 種内変異とクライン 輪状種 異所的種分化 同所的種分化 種分化の速度 南極海に住むコオリウオの仲間の進化 種の多様性

第6章 進化的軍拡競争と共進化 アリとチョウの幼虫 食う・食われる・食われないの軍拡競争 花と動物 果実と動物 カッコウの托卵

第7章 最適化の理論 最適採食戦略 餌場の防衛 最適一腹卵数

第8章 頻度依存による自然淘汰 闘争とゲーム理論 タカ-ハトゲーム 進化的に安定な戦略 タカ-ハト-ブルジョワゲーム タンガニーカ湖の魚の曲がった口 雄と雌の数──性比 フィッシャーの性比の理論 近親交配する昆虫の性比

第9章 雄と雌はなぜ違う? 有性生殖と無性生殖 雄と雌 性の起源の謎 有性生殖の二倍のコスト 赤の女王仮説 性淘汰の理論──性差はなぜあるのか? ダーウィンの性淘汰の考え 繁殖の速度と性比 配偶者獲得をめぐる同性間の競争 配偶者の選り好み

第10章 進化の考えがたどった道 博物学の伝統と新世界の発見 リンネによる分類 ペイリーのデザイン論 進化の考え ダーウィン登場 総合説の時代 現代の発展

おわりに

図版引用文献 キーワード

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