恐怖とは何か、その原点を鋭く追究しながらもこれまでは存在しえなかった境地、新たなる怪を探しにいく修羅の旅路である。シリーズ最古参の加藤一を筆頭に、久田樹生、渡部正和、深澤夜の四人の猛者がこの険しき道を往く。本当にあった怖い話-それだけ聞くと子供向けの与太話かと思うだろうが、それは違う。これは紛れもなく大人のための読み物であり、その奥ははてしなく深く、暗い。この世の不思議、人の闇…逆巻く情念をクールに綴る極上のスリル!