歴史小説界、最注目の逸材、3年半ぶりの新作!戦国屈指の「懐刀」には、誰にも言えない夢があった――。片倉小十郎景綱が伊達政宗を支え続けた、その理由とは?秀吉の逆鱗に触れ、家康には妬まれる。「天下人」たちに恐れられた奥羽の王、政宗。秀吉から家臣にと乞われ、家康にも求められた、奥羽随一の智将、小十郎。なぜ、ふたりは離れなかった?身分の差をのりこえて、己の持つ智と力、すべてを政宗に捧げた男が、最後に辿りついた境地とは。「歴史」を知っているからこそ、この物語は、胸にしみる――。