近年、差別やハラスメントに声をあげることができるようになりつつある「ように」見える。SNS空間の浸透とともに個人による全世界への発信が可能となり、言説空間は大きく変化している。ジェンダーや差別へのハラスメント、ウクライナ侵略やコロナパンデミックなど、マイノリティ側からのSOS情報が届けられる。しかし、人びとの認識と現実の社会も同じように大きく変化しているといえるだろうか。届きはじめたSOSを社会に実現するための、実践者による講演集。