「ムカつく?なんであの陰キャ女があんな玉の輿と…!?」
今日は名家の御曹司としがないWEBライターの結婚披露宴。
めでたいはずの式場内からは、嫉妬・怨嗟・困惑・殺意――吉日に似つかわしくない負の感情が渦巻いていた。
そして各卓の会話に耳を傾けると、何も接点が無いかに思われた列席者と「ある事件」が結びついている事が明らかになっていく。
異様な余興映像、多発する卓内での諍い、しかしそれを見つめる新郎新婦の瞳は氷のように冷ややかで…。
卓ごとに光を当て紡がれていく物語の中で、この式に秘められた唯一の「目的」が輪郭を帯び始める。
その頂(しんじつ)に登りつくためには、あなたもこの披露宴に『参列』するしかない――。