ツバメのサミーと人間のヒロシ、Over the Wallチームの壁画をめぐる、心の翼の物語。
世界中を飛びまわるツバメのサミー。
彼には石巻にヒロシという友達がいた。
石巻にはOver the Wallチームの壁画があり、その絵のクジラから、世界中の壁画の友だちを紹介される。
サミーは世界中を旅し、壁画の中の友達と出会う。
そしてサミーはウクライナへ。
ウクライナに伝わる昔話、旅人が落とした手袋と平和の物語を耳にする。
サミーは石巻に戻り、ここでもかつて大きな津波があり、自然も時に牙をむくことを知る。
ヒロシはサミーからの壁画の話を聞き、スケッチブックに世界中の壁画の友達を描く。
しかし、ウクライナでは戦争が起こり、壁画は破損。
手袋の中の動物たちはいなくなったように見える。
動物たちは途方に暮れ、せめてものこととして、それぞれ水を口に含み、戦火を消そうする。
翼を持たない人間のヒロシは自分には何もできない、と途方に暮れますが、サミーがヒロシに投げかけた言葉とは――。