知識の受け渡しは、当初は種の保存のためであった。その後、一神教による知識の独占がされたが、宗教改革と活版印刷によって、広く知識が広まるようになった。たびたび権力者による知識の独占、大衆を無学化する流れはあったが、現代は一人ひとりが知識を育てる時代になった――。これまで人類の歩いてきた「知の歴史」を見通したうえで、AIの登場でガラリと変わった未来のシナリオを予測する。