少子高齢化の進展や疾病構造の変化、医療技術の進歩などにより、わが国の医療を取り巻く情勢は大きく変化している。地域医療を持続可能なものとするためには、限られた医療資源を有効に活用するという視点が重要である。 本書では、地域医療の現状や課題、医療体制が抱える諸問題などに触れ、目指すべき医療の姿と、進められている改革や取組みを、インタビューや事例を交えて紹介するほか、「看取り」に関するwebアンケートの結果を考察し、それらを踏まえた、かけがえのない地域の暮らしを将来にわたりいっそう明るいものにしていくための提言を行う。