膨大な「海を渡って、そのまま帰ってこなかった日本人」の記録の中から選りすぐりここに収めた13篇は、波瀾に富んだ冒険譚として、未知の世界との遭遇が与える驚きと発見のルポルタージュとして、そしてまた日本の近代の意味を問う鋭い考察として読む者の胸に迫る。ノンフィクションの原点ともいえる傑作アンソロジー。