クリスチャンでケンカ好きなおやじの背中を見て育った幼少期、孤独に涙した戦時中の疎開暮らし、高校二年での父との永訣、飲んだくれの東大生時代、数多のスターとの無鉄砲なニッポン放送での日々、そして独立して「倉本聰」へ。姑息でナイーヴで、負けん気の強い少年が、戦前からの昭和の時代を逞しく生き抜いてきた――。涙と笑いの自伝。