広大なモンゴルの大草原。そこに生きる〝悠々自適〟な遊牧民。大自然に囲まれた彼らの暮らしを想像して憧れたことがある人もいるかもしれない。しかし、遊牧暮らしは本当に〝悠々自適〟なのだろうか。150kmにも及ぶ遊牧、マイナス40℃の冬、家畜という懐事情を曝け出した生活〓〓。本書では、そんな遊牧暮らしのリアルを現地でフィールドワークを続けてきた著者が赤裸々に綴る。はたして草原世界で生き抜くための「掟」とは──。