• 著者ぎょうせい

月刊 ガバナンス 2024年8月号

特集1:自治体の水政策

“水”は命の源である。降水量が多く、国土の多くが山林で自然豊かな日本は「水の国」である一方で、台風や集中豪雨による風水害や豪雪、また地域や時期によっては渇水にも悩まされてきた歴史がある。近代化以降、社会基盤の整備などにより、問題の解消が図られてきたが、今、新たな「水問題」に直面している。気候変動により気象災害が多発化・激甚化するとともに、人口減少が本格化する中で、上下水道などのインフラの老朽化が進み、その維持管理が大きな課題となっている。今年発生した能登半島地震では、耐震化が遅れていた地域などの断水が長期間に及び、その深刻さを露呈した。人が生きていくうえでなくてはならない“水”を巡るこうした課題に自治体はどう向き合っていくのか。今月は考えてみたい。

特集2:「謝罪」考──心の仕組みからリスク・コミュニケーションまで

組織や個人の不祥事、不正、不適切な行いが明るみになった時、対応の成否を握るのが危機管理広報です。しかし、実際には、組織のリーダーや当事者の“残念な会見”や“失敗コメント”の事例は枚挙に暇がありません。いざという時だけでなく、クレーム対応や職場内の人間関係においても、お詫びや謝罪の仕方が問題解決・関係円滑化の鍵となります。すみません、ごめんなさい、申し訳ございません──。たかが言葉、されど言葉。今号では、心の仕組みやリスク・コミュニケーション等の視点から、“組織”と“個人”を守る「謝罪」のあり方を考えます。

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