「人のために役に立たなければ、生きている意味がない」は妻が遺した言葉である。
「やるべきことはやった」と言って、自分の人生で行うべきことを全て行い63歳で亡くなった妻は、深い思いやりに満ち、自分より他人を優先させる人だった。
「人はどう生きるか」を子供の頃より厳しく追い求めてきた妻の生き方を書き残したい。
妻の生き方は知り合いの多くの人に感動を与えた。
辛いことに弱音を吐かず、身を削ることがあっても他人に役立つ生き方が、人の心に感動を遺したのだろう。
妻亡きあと、私はその生と死を探るべく様々な本を読みあさった。その中で出会った言葉を、妻の生き方に重ね合わせ、本のなかで紹介していきたい。