森のまんなかに、ぽつんと箱がひとつ。誰がおいていったのか、中に何が入っているのか、わかりません。動物たちは近寄って観察します。中には、たしかに誰か(何か)が入っているみたい。「でておいで。こわくないよ」クマも、キツネも、ウサギも、フクロウも、リスも、一生懸命呼びかけます。でも、「いやああああ!」というのが返事。はずかしがりやの〓だれかさん”は、友だちの呼びかけにこたえてくれるでしょうか?……森の動物たちの、かぎりなく優しい対応に心がなごむイタリアの絵本。