わかりやすく、見やすく蘇った『森の生活』
「人は1週間に1日働けば生きていけます」。ヘンリー・D・ソローは、1800年代半ば、ウォールデンの森の家で自然と共に2年2か月間過ごし、自然や人間への洞察に満ちた日記を記し、本書を編みました。邦訳のうち、小学館発行の動物学者・今泉吉晴氏の訳書は、山小屋歴30年という氏の自然の側からの視点で、読みやすく瑞々しい文章に結実。文庫ではさらに注釈を加え、豊富な写真と地図とでソローの足跡を辿れます。産業化が進み始めた時代、どのようにソローが自然の中を歩き、思索を深めたのか。今も私たちに、「どう生きるか」を示唆してくれます。
【編集担当からのおすすめ情報】
動物学者にして、山小屋歴30年という生粋の「自然の人」である今泉吉晴氏による翻訳とソローの歩いたウォールデンの地図、ソロー直筆のイラスト、ソローの愛した自然の写真など、わかりやすく多面的にソローの考えを伝えてくれる、現代の若い人にぜひ読んでほしい1冊です。