突如、夕闇を切り裂いて疾って来た半弓の矢が、与力・秋本源蔵の頚すじへ突き立った-。与力暗殺!長谷川平蔵が襲われ、下僕までも殺されている。あろうことか、平蔵の長男辰蔵、さらには娘の嫁ぎ先まで狙われているのだ。敵は何者か?生涯の怪事件に苦悩し、追詰められた平蔵の胸に去来するものは…。久々の傑作長篇。 出版社文藝春秋 ISBN9784167142476 発行1992年1月