「馬の一生」を知ることは、競馬の未来を考えることだ。
福永祐一氏(JRA調教師)推薦!
「もう目を背けてはいけない現実がある。
我々ホースマンが読むべき一冊。
競馬の未来のために、出来ることのヒントがここにある」
ターフを去った競走馬は、その後どこへ行くのか――。
世界で最も馬券が売れる国・日本が抱える「引退馬」という産業課題。
我々にとって馬とはどのような存在であるべきか?
引退馬を追った映画「今日もどこかで馬は生まれる」を企画・監督した
競馬を愛する著者が、誕生から現役生活、セカンド・サードキャリア、肥育の現場まで、
サラブレッドの”命がけ”の一生を、7年におよぶ現場関係者への綿密な取材を通して明かす。
繊細で複雑な課題の核心を丹念に、かつ情熱をもって世に問うノンフィクション。
第1章 隆盛を極める日本競馬
第2章 馬はいかに「競走馬」になるか――誕生からデビューまでの裏側
第3章 生き残りを懸けて――サラブレッドの現役生活
第4章 引退後に進む道――セカンドキャリアの選択肢
第5章 生かすことだけが幸せか――家畜商という存在
第6章 命と経済――生かすことはなぜ難しいのか
第7章 それでも生かすために――引退馬支援・養老牧場・新たな産業の可能性
第8章 ハンドルとエンジン――転換期のJRA
第9章 リーダーを育て、共に歩む――私たちにできること、私にできること