特集:インバウンドの地方分散促す 持続可能な観光、住民生活との両立探る
インバウンド(訪日外国人)の観光需要が急回復している。2024年3月から訪日客が月間300万人を超え、1~3月の消費額も過去最高になった。一方で、人気観光地では旅行者の集中によるオーバーツーリズム(観光公害)の問題が再燃している。政府は三大都市圏に約7割が集中する訪日客を地方に分散させる取り組みを進めているが、決め手を欠いており、観光が地域格差を拡大させるなどの側面もみえてきた。