3学期に入って、萌は司書のひとみ先生に、転校してきてからずっと抱えていた秘密を打ち明けた。萌が、二年前に亡くなった宙の双子の兄、海の姿が見えることを聞いたひとみ先生は、図書館の奥から一冊の本を萌に手わたす。『霊能少女サキ』というその本の内容は、驚くほど萌の体験と似ていたのだ。そんなある日、ひとみ先生との秘密の会話を、クラスメイトの奈津に聞かれてしまう。
3学期に入って、萌は司書のひとみ先生に、転校してきてからずっと抱えていた秘密を打ち明けた。萌が、二年前に亡くなった宙の双子の兄、海の姿が見えることを聞いたひとみ先生は、「心配はいらないから」と言って、図書館の奥から一冊の本を萌に手わたす。『霊能少女サキ』というその本の内容は、驚くほど萌の体験と似ていたのだ。
そんなある日、ひとみ先生との秘密の会話を、クラスメイトの奈津に聞かれてしまう。奈津は「みんなにはないしょにするからね」と言うが、どこかぎこちない感じで萌をさけるようになってしまう……。