萌は、金曜日に図書館の前で同年代の女の子と着物姿の女の人を見かける。しかし、いっしょにいた奈津は、「女の人など見てはいない」という。翌週の月曜日、萌が図書館へ行くと、金曜日に見かけた女の子がひとみ先生と話をしていた。その子は、転校生の加賀雅。両親の離婚で、母の実家に引っ越してきたのだった。プライドが高く、弱みを見せないように虚勢をはる雅に対して、萌はどう接したらいいのかとまどう。
6年生になった萌は、金曜日の放課後、図書館の前で同年代の女の子と着物姿の女の人を見かける。しかし、いっしょにいた奈津は、「女の人など見てはいない」という。女の人はいないはずの人だったのだろうかと思う萌。
翌週の月曜日、本を返却しわすれた萌が図書館へ行くと、金曜日に見かけた女の子がひとみ先生と話をしていた。その女の子は、転校生の加賀雅。雅は両親の離婚で、母の実家である「加賀ハウス」に引っ越してきたのだった。プライドが高く、弱みを見せないように虚勢をはる雅に対して、萌はどう接したらいいのかとまどう。
そんなある日、萌はソラの散歩で行った公園でぽつんとベンチにすわっている雅を見つける。雅の隣には以前みかけた着物姿の女性が立っていた……。