萌のクラスに転校してきた加賀雅は、美人だけどタカビー。男子のみだったバスケ部に強引に入っちゃうし、無理やり図書委員になっちゃうし……。そんな強気な雅が苦手な萌だが、雅によりそう着物姿の不思議な女性を何度か見かけていた。ある日、忘れ物を届けに雅の家を訪れた萌は、壁に飾られた絵を見て、この人こそが着物姿の女性で、雅のおじいさんの伯母だったことを知る。
萌のクラスに転校してきた加賀雅は、美人だけどタカビー。男子のみだったバスケ部に強引に入っちゃうし、無理やり図書委員になっちゃうし……。
そんな強気な雅が苦手な萌だが、雅によりそう着物姿の不思議な女性を何度か見かけていた。
ある日、忘れ物を届けに雅の家を訪れた萌は、壁に飾られた絵を見て、この人こそが着物姿の女性で、雅のおじいさんの伯母だったことを知る。
戦前に若くして亡くなったという小夜さんの絵から目をはなせなくなってしまった萌。その瞬間、
「……かえして。おねがい。かえして……。」という、かぼそい声を聞く。
かなしげな表情で萌に語りかけてくる小夜さんの想いとは?
声が聞こえることを打ち明けた萌に、雅のおじいさんは、小夜さんの話をぽつりぽつりと語り始めた--。