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  • 著者重松清
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167905651
  • 発行2016年3月

また次の春へ

喪われた人、傷ついた土地。「あの日」の涙を抱いて生きる私たちの物語集。



「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私たちの物語集。

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