深い川をわたって
「この結びつきそのものが、彼女の詩に、率直だがけっして単調になることのない、生活に執しながらも私的なものに閉じこもることのない、生き生きとした生命感につらぬかれた微妙で深い表情を与えている」(粟津則雄)
東京の地勢を時空間にかさねる鮮やかな筆法。 聖と俗の交わるところに濃密な時間が流れる。 解説=野村喜和夫、國峰照子、上久保正敏、井上弘治