むかし、じいさまとばあさまが かわいがって そだてて いたいぬが、えものを どっさり とって きた。うらやましく なった となりの じいが、りょうに かりて いったが、しりに かみつかれ、おこって ころしてしまう。じいさまと ばあさまは かなしんで、いぬの はかに なしの木を うえると…。この話は、岡山県に伝わる「花咲か爺」の変形の話を再話したもので、親しみのもてる絵とともに、読者を十分に楽しませてくれます。