困ってる人文編集者の会、通称「こまへん」。 筑摩書房・柴山浩紀さん、KADOKAWA・麻田江里子さん、晶文社・竹田純さんの会社という枠を超えた3人の人文編集者たちを中心に、デザイナーやイラストレーター、書店員という、出版業界の人々が集まり、日々の困りごとを各人語る本書。困ったことや悩んでいることは、口に出したり他人に伝えたりはなかなか難しい。だからこそ、寄り集まって困りごとを言い合おうではないか。と、いった雰囲気で、分析や解決といったことが目的ではなく、自分の気持ちを言葉にする、相手の話を聞くことに主題を置いた本です。今号は「がまん」をテーマに、鼎談やエッセイで、各人のよもやまを引き出します。ため息ができる日もあるけれど…、皆で語ればどこか楽しげに。(原口)