「私、彼に対して子供の手段を使いたくないの」と、カナ。マリは南の島の思い出をジントニックを飲みながら涙を流して喋ってくれた。ぜんぶ放課後に知ったことばかり。みんなが自分のためにある風景で、出来事をおこしている-。大人になるための、そして"わたし"が"わたし"になるための贅沢な時間の使い方を描く、一級品の恋愛小説。