幕臣となった武揚だが、官軍幕軍あい乱れての権謀術数の果て、徳川慶喜が幕府軍を見捨てたのを機に、遂に自分たちの新たな共和国をうち立てるべく蝦夷地に向け出航を決意する。歴史文学の記念すべき金字塔。〈受賞情報〉新田次郎文学賞(第21回)