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  • 著者井田真木子
  • 出版社里山社
  • ISBN9784907497019
  • 発行2014年7月

井田真木子著作撰集

「リアリティとは生きた証」——書くことは生きること。夭折の作家が今、蘇る!

伝説の作家、井田真木子の主要作品が待望の復刊!大宅賞受賞作「プロレス少女伝説」「同性愛者たち」「かくしてバンドは鳴りやまず」他単行本初収録エッセイ12篇も収録。

「〝心が折れる〟って言葉は、井田さんのインタビューが引き出した」神取忍(女子プロレスラー)

あぶれ者の女子プロレスラー、中国残留孤児2世、同性愛者、援助交際をする少女など、社会の「周縁」に居る人々の人生を圧倒的なリアリティを持って描き出した井田真木子。その筆致は第三者の「取材」の域を越えた切実さを持つ。井田真木子の取材方法は、被取材者の人生に介入し、運命を変えていくという強引かつ大胆なやり方だった。だがおそらく取材される側との間には、「魂の契約」とも言うべき結びつきがあった。なぜなら井田にとって「書くこと」は「生きること」であり、周縁で人生に苦闘する被取材者同様、切実な行為だった。

「リアリティとは生きた証しであり、今も生きていると私たちに感じさせるなにものかだ。それさえあれば、私たちは孤独も破壊も狂気も恐れなくてすむ。だから、それは切実な『私』と相互寄生する切実な本なのである。そして、私や『私』や、その本の著者や書かれた人が死んだあとも、一瞬にして、それらを蘇生させる力を持つ本。さらには次世紀に持っていく価値のある本だ。」 ———『かくしてバンドは鳴りやまず』より

■収録作品■  ■『プロレス少女伝説』(90年かのう書房)〝心が折れる〟という言葉を生み出したプロレス・ノンフィクション不朽の名作。クラッシュギャルズ全盛期、女子プロレス界特有の慣習に馴染めず苦闘する、神取忍ほか不器用な3人の異邦人レスラーの成長を追いながら、日本固有の「ウチ」と「ソト」の感覚を浮き彫りにする。 ■『同性愛者たち』(94年文藝春秋)同性愛をカミングアウトする人も稀だった90年代初頭。「同性愛」を正面から世の中に問うた7人の男性同性愛者たちの青春群像劇。恋愛とセクシャリティの本質を問い直す傑作。 ■『かくしてバンドは鳴りやまず』(02年リトル・モア)トルーマン・カポーティとランディ・シルツ、カール・バーンスタインとボブ・ウッドワード他に迫ったノンフィクション作家論であり、井田の壮絶な人生論。 ■『池田大作 欲望と被虐の中で』テリー伊藤・佐高信著『お笑い創価学会』(光文社文庫)収録の創価学会論 ■井田19歳の処女詩集『雙神の日課』、俳優・本木雅弘の真実を探るルポほか単行本初収録エッセイ12篇!

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