本書の目的は、「現地適応-グローバル統合」論を鍵概念として、その構成要素を「規範的統合」と「制度的統合」に求めつつ、多国籍企業のイノベーションに結実する「グローバル人的資源管理」を理論的・実証的に研究することにある。(1)多数の文献、(2)アンケート調査による豊富なデータ、(3)日米11社におよぶ優良企業の事例比較を用いながら、研究者はもとより実務家にも役立つ示唆を抽出。