"チチシス"の電報を受けとったとき、健一は、それほどの衝撃を受けなかった。父はいつも遠い存在だったせいだろう。十七歳の健一と、若い義母が残された。義母のところに麻雀を打ちにくる男を見て、少年の心は、揺れ始めた!!父の死で少年の心に生れた殺意の行方は。