どこかおかしな世の中を、狐狸庵先生ひとにらみ。-美味い蕎麦屋を見つけたかと思えば、家族に嫌がられながらも奇妙な鳥を飼ってみる。テレビのくだらなさには怒りを抑えきれず、日本の教育制度にも一言あり。さらにわが家の気功体験から、老いを迎える覚悟、眉唾のような話まで披露して、その好奇心は止まらない。泰然自若、自らの身辺を語った著者晩年の貴重なエッセイ。待望の文庫化。