新世界アメリカでフロンティアを開拓した人々は、知識の獲得にも情熱を注いだ。会員制図書館を組織して情報の公共化を図り、独立後の第一回連邦議会開催に際しては国家の中央図書館を目指して議会図書館を創設する。アメリカの成長と共に拡大を続けて世界最大に成長、日本の国会図書館のモデルともなった。政治の波に翻弄されつつ、資料の保存から社会教育に展開する一図書館の歴史を辿り、社会的装置としての図書館の役割を問う。