臨床催眠の祖ミルトン・エリクソンのアプローチをベースに、催眠誘導のテクニックと誘導プロセスを解説した本書は、これまでありそうでなかった待望の催眠誘導マニュアル決定版。催眠誘導習得のための原則、トランスサイン、ラポール、カリブレーション(観察)、暗示の組み立て方、被暗示性テスト、標準誘導法、証効誘導法、深化法、言語パターン―これら数多くのテクニックが実践向けに解説され、さらにスキル習得のためのエクササイズがわかりやすく図解される。そして巻末の訳者解説は、本書を有効活用するためのナビゲーターとして、深く催眠誘導の世界へと読者を誘う。本書は催眠誘導の実演訓練をスムーズにすすめるためのサブテキストとして、それこそ実演研修にもつねに携えて参照すべきハンドブックとして、初学者のみならずベテラン実践家にとっても格好の一冊となるだろう。