学問の愉しさ、喜びとは何か。そして、創造することの愉しさ、喜びとは-。フィールズ賞に輝く世界的数学者が自らの半生を振り返りながら、父母や友人のこと、数学へ没頭していった学生時代、そして失敗と挫折から世紀の難問「特異点解消」の定理を完成させるまでのすべてを、飾らない言葉で語る。激動の時代に独自の生きがいを創造するために、著者から21世紀を生きる若者へ送る人生、学問論。