重い病との闘い-。それは人に生と死を否応なく考えさせる。幼い子どもの場合、その現実はどのようなものとして受け止められるのか。家族や医師にできることは何なのか。ベテラン小児科医が、医療者として内に蓄えてきた思いや日々のさりげない話から、生きることの辛さとすばらしさを飾らぬ文体で綴る。