内外から「わかりにくい」と指摘されることの多い日本政治も、公共政策の形成・決定の過程を精査に観察するとガ然、透明感を加えてくる。政策の立案に際して誰が発言力を行使したか。もっとも影響を与えた人物や組織とは何か。戦後、永らく続いた自民党政権の政策策定の内側に深く頭みこんだ本書は、今後の政局を読むための手がかりも提示する。