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  • Publisher説話社
  • ISBN9784906828364
  • Publish Date2017年7月

ザ・ルノルマンカード

「ルノルマンカード」とは、1枚1枚に四葉のクローバーや鳥、十字架、指輪、手紙などが描かれた36枚のカードで、18世紀後半から19世紀前半にフランスで活躍した女性占い師、マリー・アン・アデレード・ルノルマンにちなんで名づけられたものです。
 タロットカードと近い関係性を持ち、ヨーロッパでは普及されていますが、日本においてはまだまだ膾炙されてはいないルノルマンカード占いを、わかりやすく解説したのが本書です。
 タロットカードとの最大の違いは、ルノルマンカードは1枚につき一つの象徴(キーワード、意味)が設定されているという点です。また、使用枚数もタロットカードが78枚に対してその半分である36枚。ですから、初めての方でもタロットよりかはハードルが低く学ぶことができます。
 1枚につき一つの象徴ですから、それを組み合わせて読む「コンビネーションリーディング(2枚を1セットとして連想ゲームのように物語を作る)」ことにルノルマンカードの醍醐味があります。
 本書ではカード1枚1枚につき、そのカードの背景からはじまり、メインキーワードや主語(人物や物)の場合の意味、述語(行動)、修飾語(状態、状況)と、カードを組み合わせて読む際に便利なように分けて紹介をしています。2枚読みのヒントもありますので、いきなりコンビネーションリーディングへと進むことも可能です。
 続くカード占いの実践では、1枚引きから2枚引きと複数枚引きへの展開を解説。豊富なスプレッド解説のうち、著者がルノルマンカードの魅力と称する、36枚すべてを使った「グランタブロー」についても二つの方法を紹介しており、これは本邦初という内容です。
 後半のケーススタディでは、著者が実際に生徒に指導している風景を紙上で再現。初心者が陥りがちなミスリーディングとその解決方法を、懇切丁寧に解きほぐしていきます。豊富なQ&Aとルノルマンカードのブックレビューも掲載しておりますので、本書をステップアップとしてさらに学ぶことも可能です。
 ルノルマンカードを持っているけれどわからずに挫折した方、タロットカードやオラクルカードだけでは物足りない方、とにかくルノルマンカードで占いをはじめてみたい方、何となく興味がある方、すべての方にオススメできる、ルノルマンカードのもっともわかりやすくスタンダードなテキストブックが本書です。

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