「余命三か月。末期癌です。」突然、清徹から病気と余命の告白を受けた節子──。自分を見届けて欲しいという清徹に、節子は大胆にも“ともに寝る"ことをお願いするが…? 一方、己の定まらない信念に悩む清玄は、言いようのない胸騒ぎを抑えられずにいて……。あまりにも突然に動き出した三人の運命は、急速に、大きく坂道を駆け抜けていく。そしてついに、物語は佳境へ──。