フランス革命の時代、既成の権威に屈せず生きた「楽聖」ベートーヴェンの生涯とその音楽の発展過程を浮彫りにする書簡集。上巻には、反動荒れ狂うウィーンの社会状況を伝える便り、難聴を打ち明ける遺書、今なお宛名をめぐって議論の絶えない「不滅の恋人」への愛の手紙等々33通の書簡を厳選した。