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  • 著者芹澤光治良
  • 出版社ポプラ社
  • ISBN9784591154670
  • 発行2017年4月

緑の校庭

大ベストセラー『巴里に死す』で知られ、日本ペンクラブ会長、文芸家協会理事、ノーベル文学賞推薦委員、日本芸術院会員など数々の役職を歴任、日本文学界に多大な貢献を果たした作家・芹澤光治良。生誕120周年を迎えた昨年から、故郷である沼津市の芹澤光治良記念館では多くの企画展が開催されています。これを機に昭和23年にポプラ社より刊行された同タイトルの短編集を、装丁もそのまま完全復刻! 芹澤が4人の娘たちのために書き下ろした少女小説6編が収録されています。カバーを飾るのは、挿絵画家として一世を風靡した蕗谷虹児が、当時、本書のために描き下ろしたもの。昭和初期の少女小説の世界がたっぷり堪能できる1冊です!
【収録作品】
綠の校庭/月光の曲/虹の國/綠の風/水仙/櫻咲く蔭に
※芹澤光治良研究者・野乃宮紀子氏による作品解説、略年譜も収録
【著者プロフィール】
1896年、静岡県駿東郡楊原村(現在の沼津市)に生まれる。東京帝国大学卒業後、農商務省に入省。1927年、ソルボンヌ大学留学中に肺結核が発見され、療養生活を送る。1930年、療養中の体験に基づいた作品『ブルジョア』が改造社懸賞小説の一等に当選し、作家デビュー。1953年、『巴里に死す』(1943年刊行)が森有正によって仏語訳され、ヨーロッパで高い評価を受ける。1969年、『人間の運命』で日本芸術院賞受賞。1974年、日仏文化交流の功労者としてフランス文化省より芸術文化勲章・コマンドール賞を贈られる。日本ペンクラブ会長、文芸家協会理事、ノーベル文学賞推薦委員、日本芸術院会員などを歴任。1993年没、享年96歳。静岡県沼津市名誉市民。

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