ささやかな生活の断片に、人生の一齣をすくいとって、文学の香りをそえる…。生まれ育った故郷のこと、子どものころのこと、友人や家族のこと、移りゆく四季の実感、文学への想いを滋味豊かな筆致と人生への深く暖かい視線で綴る、三浦哲郎の名随筆。随筆集『せんべの耳』『春の夜航』より名文63編を精選。