本を愛するすべての人へ。フランスで26万部突破、36カ国で刊行のベストセラー小説彼は今日も朗読する――死にゆく本を“天国”へ送るため。パリ郊外の断裁工場で働くギレンは、本を〝死〟へ追いやる毎日にジレンマを抱えている。生き延びたページを持ち帰っては翌朝の通勤電車で朗読して〝往生〟させるのが日課だが、憂鬱な日々はある朝、持ち主不明の日記を拾った時から変わり始める――。読後きっと、いつもの景色が違って見える。人生の葛藤と悲哀、希望を描いたベストセラー小説。