われわれは、お金に養ってもらっていると勘ちがいしているが、本当は自然界に養われているのだ。お金がなければ生きていけないという幻想は、ぼくらの文化が作りだした物語にすぎない。
イギリスで1年間お金をまったく使わずに暮らす実験をしてフリーエコノミー(無銭経済)運動を創始した著者が、人間が自分の住む土地やそこに住む人とのつながり、そして生の実感をとりもどし、持続可能な地球環境を実現するための、あたらしい経済モデルを提唱する。
後半の〈実践編〉は、衣食住やヘルスケア、移動手段、宿泊、娯楽にいたるまで、生活のあらゆる側面でお金への依存をへらすための多種多様なノウハウを紹介する「カネなし生活マニュアル」となっている。