読み聞かせにピッタリ!赤羽末吉の伸びやかな絵が魅力の最強絵本!!「思い出のマーニー」の訳者として有名な松野正子の文に、「スーホの白い馬」や「おへそがえるごん」など多くの名作を残した赤羽末吉が絵を描いた贅沢な絵本が、この『なきたろう』。赤羽末吉の全盛期に描かれた、その勢いのある絵は今江祥智氏も絶賛していたという。この絵本の主人公「なきたろう」は異常な泣き虫で、流す涙で稲まで枯らしてしまい、村の人々も両親もほとほと困り果ててしまいます。「なきたろう」も泣かなくなりたいと思ってはいるのですが、思うだけで、また泣けてきてしまう始末。ところが、ある日、不思議な出会いから「なきたろう」は生まれて初めて泣くことをガマンできました。出会いによって自分以外の他者をはじめて気づかうことができた「なきたろう」。「なきたろう」の心の成長を、民話調の語り口で綴った創作絵本。泣き虫クン、泣き虫ちゃんに読んで聞かせてあげたい素敵な絵本です。※本書は、1974年・文研出版刊『なきたろう』を新たに編集し、復刊するものです。