• 著者北方謙三
  • 出版社角川書店
  • ISBN9784041612170
  • 発行1996年10月

たとえ朝が来ても

かつてのパートナー、山崎進一を追いつめるために、私はこの街へやって来た。裏切りに楔を打ち込む。そう心に決めて、山崎の居所を探った。その直後に私を阻む不穏な動き。山崎の背後にいる者は誰か。あいつの裏切りは何を意味しているのか。自分が火種になるしか、真相を暴く術はなかった。揉め事を起こすにつれて、明らかになる街の権力抗争。傷ついた男たちの癒えぬ哀しみ。そして、黙した女に秘められた愛。それぞれの夢と欲望が交錯する瞬間、虚飾の街は熱く昂ぶる夜を迎える。孤高の大長編ハードボイルド。

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