一言で「貝」といっても味や食感、香りなどはさまざまで、知れば知るほどおもしろいと貝好きは口を揃える。なんといっても旨みの塊であること、そして貝料理はお酒との相性が抜群にいいことも、料理店にとってはありがたい。しかしまた、下処理や保存法、火入れの仕方などを間違えば、たちまち料理が台無しにもなってしまう難しさも併せ持つ。また、料理のバリエーションが広がらないといったお悩みもあるだろう。そこで本書では、専門店に貝の基本的な下処理や定番の料理を、そして、それぞれの貝の持ち味を活かす魅力的な料理を、各ジャンルのシェフたちに多数ご紹介いただいた。貝をメニューのウリにするために、ぜひお役立ていただきたい。