明治維新期の人口約3000万人から2006年のピーク時に1億2800万人へ(約4倍)。
そして今度は次の100年で人口約4000万人(約3分の1)へと、物凄い上り坂と下り坂を経験している日本人。
人口1億人以上の大国でこんな上りと下りを経験するのは、人類史上現代に生きる日本人だけなのだそうです。
つまりこの人口減少が続く「下山の時代」の生き方には、まだ正解がない。ロールモデルがない。そういう時代を私たちは暗中模索で生きています。
本書は、そういう時代を「見える化」し、各地でこの時代に相応しい生き方働き方考え方をしている人たちを詳細に取材しています。
例;「地域資源を経済化する~長野県小布施町と葛飾北斎と一人出版社」「課題あるところにビジネスが生れる~課題先進国の文化戦略・平田オリザの下山的生き方」「移住という選択~移住者が新しい価値を創出する新潟県岩室温泉」
「みみずの視点の町おこし~地中を深く堀りおこすみみず。複業、継業。仕事を掛け持ち、継ぎ、おこす」「懐かしい未来を先取りした町~瀬戸内国際芸術祭と小豆島」「積極的下層市民の誕生~経済よりも子育て、生き甲斐、誇りを優先する人々」「辺境からの革命~島根県隠岐郡海士町に集まる人材、若さ、エネルギー」
時代の変化とともに独自のスタイルで歩み始めた人々の、暮らし、仕事、想い。次の時代の生き方がここにはあります。