戦前の在日朝鮮基督教会の働きにとって、「バイブル・ウーマン」と呼ばれた女性伝道師たちの果たした役割はきわめて大きかった。にもかかわらず、従来の教会史は彼女たちの働きにほとんど注目してこなかった。本書は、この重大な欠落に初めて本格的に取り組み、一人一人にたんねんに光を当てた労作であり、在日女性史研究に新たな一歩を記す画期的研究である。