舌鋒鋭き著者が、男の哀愁誘う歌を心の徒然なるままに選んだ。その選歌集+エッセイが本書だ。与謝野晶子、石川啄木など日本の代表的歌人の作品をはじめ、井上陽水、中島みゆきの歌謡詞まで取り上げている。と同時に、政治家、映画人、文化人など各界の才人のひととなりと世相、諸事ともども折り込んだ、佐高版20世紀クロニクルとなっている。